明けましておめでとうございます。
2024年甲辰・・・昇り龍のごとく
猛々しく新たなことに挑戦する年にしたいです。

私はおせち料理が苦手で(作るのも食べるのも)
結婚してから1度しかおせち作ってません(自慢するな(笑)
アパレル時代は、
大晦日は初売りの準備で残業。
元旦から出勤。
しかもオール勤務で、ほぼ飲まず食わずで接客。
おせちをゆっくり食べることもありませんでした。
今は自由な身ですが、
相変わらずおせちは作らず食べず、
ずっと呑んだくれの正月を満喫しております(自慢するな)

さて、一年のはじまりにふさわしい色と言いますと、


赤い神社

赤は日本最古の色のひとつで、
「明し」(明るい)が語源となっています。
燃えるようなは、
古代から
「火」や「血」
さらには「生命」の象徴として
魔除けの色として使われてきました。

神社の鳥居には
赤が多く使われていますが、
これは、赤が災厄を祓う力があると
されてきたから。

広島の厳島神社は
大鳥居と社殿がすべて鮮やかな朱赤なのが有名です。

厳島神社
厳島神社
昨秋、参拝したとき挙式をされていて、
白無垢の花嫁と
黒袴の新郎と
朱赤に染まる社殿の
対比がとても美しく印象的でした。

赤には災いを祓ってくれるマジカルパワーがあるのです。
一年のはじまりにふさわしい色。
初詣の際、
神社の鳥居の色にも注目してみてはいかがでしょう。

さらにもう一つ、新年の色
漆黒

漆黒のお屠蘇と重箱
漆黒のお屠蘇と重箱

数ある伝統色のなかで最も暗い色です。
漆器のような深みと光沢のある色。
お正月のおせち料理を詰める重箱やお屠蘇は
漆(うるし)の黒が多いですね。

これは日本家屋の色にも通ずると思います。
一面を同じ明るさにする西洋家屋と違い、
日本家屋にはがあります。
例えば厠や納屋は陰。
玄関や居間の真ん中は陽。
陰があるから、
陽の世界が活きてくる。

金屏風は薄暗い陰の中にあってはじめて
美しさを発揮するのです。
西洋の煌々とした明るい部屋では
金屏風のよさが全く理解されないでしょう。

日本人は古来から
陰と陽をうまく融合させてきたのです。
そういう意味でも、
年のはじまりに漆黒を用いるのは
日本人ならではの色彩感覚だと思います。
書初めの墨の色は
できるだけ濃く深い黒がよいと言われてきました。
年賀状も元来、漆黒の墨で書いてましたよね。
いまではプリンターになってしまいましたが…

鮮やかな赤漆黒
日本の色彩美を再認識する年の初めです。

最後までお読みくださりありがとうございます。

今年も色のよもやま話をはじめ、
役立つ色彩情報を発信してまいります。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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武田 みはる

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